【コラム】海外進出企業を呼び戻すより国内企業の海外移転阻止を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.03 15:26
新型コロナウイルスの感染拡大で製造業の重要性が改めて確認された。最小限の生産施設を確保してこそマスクも、診断キットも、ワクチンも適時に生産できるということが立証された。また、いかなる疑心もなく中国に依存してきたサプライチェーンも致命的になり得ることが分かった。政府はこうした状況の打開策として製造業の強化と、雇用創出のために海外進出企業を国内に呼び戻すリショアリング(reshoring)政策を推進すると宣言した。
韓国よりも先にリショアリングを実施した米国や日本では相当な成果を出しているのも事実だ。米国はオバマ政権当時からリメーキングアメリカ(remaking America)を叫んでリショアリングを誘導した。その結果、アップル・GM・フォードなど2010年から9年間に米国に復帰した企業は約3300社にのぼる。日本も安倍政権が2012年ごろからリショアリングを呼びかけ、中国に進出していたトヨタ・ホンダ・日産・キヤノンの工場を日本に迎えた。両国ともに法人税引き下げや工場移転費支援などのカードを動員し、中国への依存度を減らすと同時に雇用も拡大する効果を得た。