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【コラム】李容洙さんをなぜ「土着倭寇」にするのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.01 11:04
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国会議員になった「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の尹美香(ユン・ミヒャン)前理事長は堂々としている。「だまされるだけだまされ、利用されるだけ利用された」という慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんに対する心からの謝罪と反省はない。親文(文在寅政権)支持者の「李容洙さん叩き」は度が過ぎる。

スタンフォード大心理学部のアルバート・バンデューラ名誉教授が提示した「道徳不活性(moral disengagement)」の典型的なケースだ。自分の利益のために破壊的な行為を犯した人は、罪の意識を感じず正当化を図る。自身の悪行について負担を感じないよう被害者を蔑む。非常に残忍な心理状態だ。

 
李容洙さんは日帝の戦場に連れられて行き、ひどい苦痛を経験した少女だった。2007年に米議会公聴会で証言し、下院慰安婦決議案を全会一致で引き出した主役だった。にもかかわらず親文支持者は「土着倭寇」「記憶が正常でない認知症老人」と嫌悪発言をしている。自分の陣営の「不都合な真実」を暴露したのが「定罪」の背景だ。進歩が重視する人権と正義とはこのようなものなのか。

与党は「おばあさんの怒りは『私が政治をしたかったが、私にはさせずお前がするのか、この裏切者』に要約できる」と主張する。野心を抱く人たちは親文猛烈支持層に良い姿として映るよう競争している。極右太極旗部隊に振り回された保守野党と何が違うのか。

尹美香氏と正義連が責任を取らなければいけない。多くの人たちが沈黙する時、全世界に反人道的犯罪の事実を知らせた献身は認める。しかし批判と監視が存在しない聖域を作り、絶対権力を振りかざしてこのような深刻な状況を招いた。

募金活動に動員されたおばあさんが空腹であっても食事を提供しないのは問題だ。「募金のお金では食べ物を買うことはできない」という詭弁は人間の尊厳性を否認した。「国際社会で反響が大きい」という理由で当事者があれほど嫌がった「性奴隷」という表現に固執したのも問題だ。被害者中心主義に反した主客転倒は市民運動の律法を汚した。

尹美香氏らは「戦時暴力の防止」という抽象的な旗を掲げて疾走した。しかし目の前で生きている人間の痛みと羞恥心を無視した。これは市民運動ではない。人間の個別性と固有性を否定する全体主義の暴力にすぎない。

李明博(イ・ミョンバク)政権の千英宇(チョン・ヨンウ)外交安保首席秘書官は2012年、斎藤勁官房副長官と水面下で慰安婦問題の解決を図った。斎藤官房副長官は「おばあさん一人一人に駐韓日本大使が直接会って首相の謝罪親書と日本政府の補償金を直接伝える」という案を提示した。千英宇氏は関係者に会って斎藤案を説明した。

「多くのおばあさんは日本の謝罪と補償を共に受けるのが最善だが、それが不可能なら補償だけでもまともに受けることを望むような印象だった。しかし尹美香・韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協、正義連の前身)代表は困惑した表情だった。挺対協としては閉鎖の準備をすべきという意味として受け止めたのかもしれない」。千英宇氏が秘事を公開したのは、「挺対協・正義連が被害者と国ではなく私益のために存在した」という厳重な問題提起だ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「人が優先」と考える。なら、李容洙さんに向かう支持者の攻撃を自制させるべきだ。大統領になる前から格別の連帯感を持った一人の人間に対する礼儀だ。2004年にも33人の元慰安婦が声明を出し、「慰安婦のおばあさんたちを物乞いとして売って腹を肥やしてきた悪党」と挺対協を批判した。李容洙さんに対する攻撃は慰安婦被害者全員を敵に回すものだ。

尹美香氏は「暴き立てられたチョ・グク前長官を思い出す」と述べた。支持層を刺激し、自分を圧迫する不正疑惑を陣営争いに転換するものだ。これに流されれば「第2のチョ・グク事態」が訪れる。コロナ危機を克服すべき政府は道を失い、議員職辞退を要求する70%の国民は背を向けるだろう。

正義連の実情が明らみに出た今が、硬直した親日・反日フレームから脱することができる良い機会だ。体制が異なる北朝鮮・中国・ロシアと接する韓国が、民主主義と市場経済の価値を共有する先進国の日本と協力しないのは愚かなことだ。生涯日本と戦った白凡金九(キム・グ)も解放後は「日本が隣にあるので親日派は多いほどよい」と語った。文大統領の発想の転換が必要だ。強硬だった安倍首相の姿勢も変化しているという。

李容洙さんは「被害者の名誉を回復できる現実的で実現可能な案を韓日政府と市民社会が責任を持って作らなければいけない」と注文した。そして「日本と韓国は隣国だ。若い人たちはお互い活発に交流するのがよい。歴史問題はそのように解決しなければいけない」と述べた。

大きな痛みを経験した被害者が短期課題の慰安婦問題と長期課題である歴史問題を分離して両国関係を改善しようと主張した。正義連のむやみな原理主義とは次元が違う。恥ずかしく驚くことではないだろうか。もう文大統領の決断だけが残っている。

李夏慶(イ・ハギョン)/主筆

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