香港国家安全法で勢力争い…米英「安保理招集」vs中国「日本、米国に追従するな」
ⓒ 中央日報日本語版2020.05.31 10:26
米国が同盟国とともに香港の国家安全法を通過させた中国を圧迫し始めた。これに対し中国は日本に「米国に従うな」としてあらかじめ警告を出した。香港国家安全法をめぐる対立が国際社会をめぐる米中間の勢力争いに飛び火する様相だ。
米国のポンペオ国務長官と英国のラーブ外相、オーストラリアのペイン外相、カナダのシャンパーニュ外相は28日、香港国家安全法通過後に発表した共同声明で、「香港で実行される国家安全法通過に深い懸念を表わす」と明らかにした。その上で「香港の立法機関を通じず中国中央政府が国家安全法施行を直接決議することにより香港市民の自由が減り自律性が弱まるだろう」と懸念した。
これら4カ国は特に中国の行為が国連に登録された英中共同宣言に反すると批判した。共同宣言で中国は1997年に返還される香港で今後50年間は自由と権利の変化はないと約束した。「一国二制度」の出発点だ。4カ国外相は「国家安全法により香港で政治犯罪起訴が増え自由を保護するという既存の合意も弱まるだろう。香港の安定と繁栄が危うくなりかねない」と批判した。国際法的拘束力がある国連合意書に違反した行為と指摘される。