輸出・消費・投資のトリプルショックに…韓国銀行、22年ぶりマイナス成長を公式化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.28 18:03
韓国銀行が今年の国内総生産(GDP)成長見通しをマイナス0.2%に大幅に下方修正した。これまでの見通しの2.1%より2.3ポイントひきさげた。新型コロナウイルスの感染拡大が経済全般に及ぼす衝撃がそれだけ大きいという判断からだ。韓国銀行がマイナス成長の見通しを出したのは金融危機当時の2009年7月のマイナス1.6%以来11年ぶりだ。
韓国銀行は28日に「5月の経済展望」を発表し、今年成長見通しをマイナス0.2%で修正した。来年は既存の2.4%から3.1%に引き上げた。今年の衝撃にともなうベース効果を反映したものだ。ひとまず今年は暗鬱な成績表が避けられないと判断した。韓国経済がマイナス成長をしたのはGDP統計を取り始めた1953年以降では1980年のマイナス1.6%と1998年のマイナス5.1%の2度しかない。マイナス成長が見込まれた2009年も実際の成長率は0.2%だった。
米中貿易紛争の緩和と半導体景気の回復などにより昨年より成長率が改善するだろうという当初の予想は完全に消えた。最初から最後まで新型コロナウイルス問題。韓国銀行のイ・ファンソク副総裁補は「成長経路の不確実性がいつになく大きい。国内景気は上半期中に大きく萎縮し、下半期から消費と輸出の回復で緩やかに改善されるだろう」と話した。