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【コラム】我々は皆、新型コロナを少しずつ患っている=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.28 14:35
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新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染した人だけが、コロナ患者ではない。新型コロナ時代を生きる私たちは、誰もが少しは直接的または間接的にコロナを患っている。新型コロナに対する様々な恐怖を持つ人々も皆、コロナ患者だ。コロナ感染を懸念する病が生じたためだ。

新型コロナ感染を怖がり毎日病院に行く人、具合が悪くても新型コロナが怖くて病院に行かずに病気を悪化させる人、家にこもって糖尿病や高血圧がひどくなる人、仕事ができなくて癇癪を起こす人、稼ぎがなく飢えて死ぬ人などは新型コロナが原因となった患者だということだ。

 
新型コロナが猛威を振るっていた時期に経験したことだ。病院を出ようとして、駐車場でドアが開いている救急車を見た。救急車をやり過ごせない職業病がある。救急車のベッドに横になっていた人は、筆者が日頃担当していた患者だった。筆者がその患者の名前を呼んだ。なぜ来られたのか尋ねた。隣にいた救急隊員が代わりに説明してくれた。出勤途中に運転していたら突然胸が痛くなり救急車で搬送されたが、新型コロナ感染が疑われるため緊急治療室に入れず、1時間待機中だという。

現場で簡単に問診をしてみると、いくつかの情況から急性心筋梗塞とみられ、新型コロナ感染ではなかった。急いで緊急治療室に送り、心電図と緊急検査で急性心筋梗塞と診断した。心血管カテーテルとステント留置術を施行した。患者は翌日退院した。新型コロナ感染症の流行がなければ、難なく診療が行われたはずだ。新型コロナのために診療が遅れた「コロナ心臓病患者」だったことになる。

新型コロナ感染が全国と全世界を揺るがす理由は簡単だ。伝播力が強く致命的だからだ。今から約100年前の1918年のスペイン風邪で3300万人の欧州人が死亡した。翌年1919年に韓国にも広がって14万人が死亡した。

このように感染症が流行すれば、人々は不安になる。社会が不安になるとデマが力を振るう。過去のペスト流行期にも感染源をなくすために、あちこちに火をつけた。感染症で死んだ人より焼け死んだ人の方が多かったというほど所かまわず火をつけた。

新型コロナ事態の渦中にウイルスを殺そうとしてアルコールを飲んで死亡した人もいる。アルコールを含む酒を飲めばウイルスを殺すことができるという誤った信念が不合理な死をもたらした。アルコール消毒薬を口に噴射したケースもある。いずれも新型コロナのために生じた病だ。私たち皆、少しずつ新型コロナ患者だからだ。

最も一般的な失策は言論を統制し、感染症の実体を意図的に隠すことだ。社会が混乱するという名分のためだ。しかし、隠せば更に拡散するのが感染症だ。感染症の流行の時期には正確な情報が恐怖を治め感染症に勝つ最も確実な方法だ。

社会が不安になると、人々は感染者への嫌悪感を表出し、攻撃の対象を探す。中世の魔女狩りとは異なるが、インターネットでのターゲット探しは今も続いている。新型コロナの恐怖が生み出した嫌悪症患者だ。ひどい場合は新型コロナに感染した人をマンションから追い出せと言う。

この国が民主主義国家なのか時には疑わしく、個人の人権が十分に確保されているのかも懸念される。感染症の危機が民主主義と人権を抹殺するための手段として利用されてはならない。気の毒ながら感染者は原因提供者ではなく、被害者だ。原因はウイルスだ。

感染症の時代に、社会的責任と連帯意識が英雄であり、揺るぎない善良な良心が英雄だ。目に見えないところでマスクをつけて任務を果たす人々、他人に配慮した自主的な自己隔離をする人々が英雄だ。感染症の恐怖にも、このような英雄がいるから、私たちは新型コロナ感染症の危機を克服することができるはずだ。

廉浩祺(ヨム・ホギ)/仁済(インジェ)大学ソウル白(ペク)病院呼吸器内科教授

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