【社説】今が朝鮮時代なのか…過去に執着する与党=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.27 11:55
総選挙で117議席を獲得した巨大与党が、過去にばかり執着する時代錯誤的な姿を見せている。大法院(最高裁)の確定判決を受けた韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相について「高圧的な捜査と司法壟断の被害者」(金太年院内代表)などの発言で「判決逆転」に熱を上げている民主党から、大韓航空(KAL)858機爆破事件を再調査すべきだという主張が出てきた。党最高委員のソル・フン議員は一昨日、「この事件に対する(2007年の)真相調査は不十分な点があまりにも多い。与党・政府・青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)がのぞいて見る必要がある」と主張した。
1987年、大韓航空機が115人を乗せてイラクを出発し、ソウルに向かう途中、ミャンマーの上空で爆破された。政府は北朝鮮工作員の金賢姫(キム・ヒョンヒ)によるテロという結論を出した。しかしその後、この事件について国家安全企画部の自作劇という陰謀説が提起され、2007年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が再調査をした結果、「北の工作員による事件」であることを再確認した。したがってソル議員は現政権の前身の盧武鉉政権の再調査も信用できないということだ。これだけではない。李寿珍(イ・スジン)氏(共に民主党から国会議員に当選)は24日、国立ソウル顕忠院で開かれた行事で「親日派の墓を顕忠院から撤去すべき」とし「(第21代国会で)親日派墓撤去法を作らなければいけない」と述べた。