【コラム】反日種族主義続編と「正義連」批判…共鳴の条件(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.21 13:27
李容洙さんの発言の影響は、これからどこまで広がるか予想することが難しくなった。その後も多くの疑惑が噴出し、正義連に対する市民の視線も揺れている。しかし、依然として大多数は慰安婦被害運動に対する支持をやめたわけではない。
だが、安心できる状況ではない。『新親日派』という本で反日種族主義を一つひとつ批判した世宗(セジョン)大学の保坂祐二教授は最近、自身のYouTubeチャネルで「反日種族主義の著者は(断片的)事実に偽りを混ぜて結局嘘をついている」と評価した。これまでの常識に反する彼らの主張が相当注目を浴びた理由だ。それでも大勢になれなかったのは、他でもない、生きた証拠である慰安婦被害者おばあさんの存在のためだった。おばあさんの手を握り、市民との間の橋渡し役を果たした正義連の役割も大きかった。李栄薫氏も記者会見の末尾に「正義連は(わい曲された)韓国の歴史意識を大きく規定してきた」と批判した。逆説的だが、事実上、正義連は越えるのが難しい壁だったと認めたといえる。