慰安婦被害者支援施設「ナヌムの家」で内部告発 「後援金25億ウォン、被害者に使ったのは6400万」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.20 08:18
日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)に続き、代表的な慰安婦被害者支援団体「ナヌムの家」でも後援金を正規用途として使っていなかったことが内部告発で明らかになった。ナヌムの家が巨額の後援金を被害者には使わず、不動産や現金資産として保有しながら今後の高齢者療養事業に使うというのが告発の要旨だ。
キム・デウォル学芸室長らナヌムの家の職員7人は19日、報道資料を出して「ナヌムの家は慰安婦被害者を世話する専門療養施設だと広告を出してきたが、実際には市の支援金で運営してきた無料養老施設にすぎず、治療や福祉は提供していなかった」とし「法人運営スタッフは病院治療費や物品購入などをおばあさんの個人費用から支出させ、職員が病院にも連れて行こうとすると、とても口に出しては言えないような言葉でこれを阻止した」と主張した。ナヌムの家は「社会福祉法人 大韓仏教曹渓宗(チョゲチョン)ナヌムの家」(以下、法人)が運営している。
キム室長らは「法人は莫大な後援金を募集して60億ウォン(約5億2900万円)台の不動産と70億ウォン台の現金資産を用意した」とし「このまま放っておけば、慰安婦被害者おばあさんのために使ってほしいと寄付されたお金が曹渓宗の老人療養事業に使われることになるだろう」と主張した。これと関連し、聯合ニュースは法人理事会の録音記録に取締役が後援金を集めて、被害者の死去後、80~100人程度を収容できるホテル式老人療養院を作る案を議論する部分が登場すると報じた。キム室長らは「慰安婦被害者運動に関する国民の支持と意志がわい曲されるところをそのまま眺めていることはできなかった」と内部告発の理由を明らかにした。