【リセットコリア】会計の透明性を阻む勢力が本当の積弊
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.18 11:52
慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんの指摘で、市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の会計透明性問題が俎上に載せられた。今回の件を市民社会の成長と発展のきっかけにするのか、意味のない陣営争いとして消費するのかを選択する時間だ。経営学者フィリップ・コトラー氏は昨年出した著書『公益の増進(Advancing the common good)』で、資本主義の問題の解決の核心として非営利公益法人の重要性を強調した。コトラー氏は企業には利益を超越した社会的な使命を追求することを、非営利法人には持続的価値追求のための効率的かつ透明な企業家的な経営を注文した。
企業は株主と利益という明確な利害関係者と成果指標が存在する。しかし非営利法人はさまざまな利害関係者と正義・平等・人権のような抽象的目標・価値を追求するため、計量的指標を開発して成果を評価するのが難しい。ロバート・チェンホル氏は非営利法人の運営スタッフが価値追求的な性向のため会計手続きの遵守を企業化の動きと誤解し、反感を抱いて無視する傾向があると指摘した。