韓国外交部長官、過剰防疫論争に…「プライバシー、絶対的権利ではない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.14 14:07
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が13日(現地時間)、ドイツ公営放送ドイチェ・ヴェレの対談番組『コンフリクト・ゾーン』に出演し、「感染者のプライバシー保護と(感染症に対する)大衆の保護の均衡を保たなければならない」と述べた。また、最近、梨泰院(イテウォン)のクラブが発生源となったウイルス再拡散の事態により論争が起こった韓国内の性的少数者に対する差別問題についても「韓国だけでなくすべての国の問題」とし「韓国政府は慎重に対応を進めている」と強調した。
康長官は、韓国の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の追跡システムが過度にプライバシーを侵害するのではないかという質問に対し、「プライバシーは重要な人権だが、絶対的な権利ではない」とし「プライバシーと危険から大衆を保護することから選べと言われれば、答えは至極明確」と述べた。康長官はちょうど「プライバシーが制限されるおそれはあるが、法の枠の中で制限されるべきであり、韓国は強い法的体系を備えている」と強調した。
一部の外信は新型コロナ感染者および接触者に対する韓国式の追跡システムについてプライバシー侵害の問題があると指摘してきた。康長官はこの日、国連と国際電気通信連合(ITU)の共同主催で開かれた「新型コロナ対応とデジタル協力に関する会議」でも「(政府は)防疫と人権の間の均衡達成の努力を通じて国民の信頼を得ようとしている」と述べた。