<チャイナインサイト>「米中、北朝鮮急変事態の合意ない」…韓国は「希望的思考」でなく仲裁の努力を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.13 13:46
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康不安説が出ていた4月末、筆者は映像会議プラットホーム「ズーム(Zoom)」でワシントンのシンクタンクのカンファレンスに3回参加した。会議は北朝鮮の急変事態を中心に進行された。ワシントンの関心がどこに向かっていたかを示唆していた。金正恩委員長の潜行は関連国に対し、金委員長の異変に合理的な疑いを抱かせ、対策を講じる動機を与えた。ある参加者は「これは本当に警鐘を鳴らす事件だった」と話した。
韓国には、北朝鮮の急変事態について米国と中国の間にある種の合意した計画があるはずだという考えが根底にある。米中ともに北朝鮮の核を望まない「利益積集合」を共有するため、北朝鮮の急変事態が発生すれば核兵器の流出を防ぐために両強大国がお互い計画をあらかじめ立てているはずという合理的推論だ。さらにコロナ事態が続くほど深刻化する米中対立の中でも、北朝鮮問題は気候変動とともに依然として米中が維持する「協力のマジノ線」との見方がある。しかし韓半島地政学のさまざまな可能性のうち韓国の運命に莫大な影響を及ぼす米中合意説については、細かく点検してみる必要がある。
◆米中の北核協力「当然論」根拠ない