【コラム】中国発メモリー危機論が浮上(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.07 10:26
地震だろうか、それとも茶碗の中の台風だろうか。中国半導体企業「長江メモリーテクノロジー(YMTC)」が先月中旬、世界を緊張させた。「128層3D NANDフラッシュメモリーを開発した。今年末に量産する」と発表した。核心は「128層」という数字だ。メモリーを128層積み上げたということだ。層数はNAND型フラッシュメモリーの競争力の核心要素となる。現在トップ走者のサムスン電子・SKハイニックスもこの水準だ。サムスン電子は昨年7-9月期に128層NANDの量産を始め、SKハイニックスは今年4-6月期の予定だ。
◆中国が韓国レベルのNAND型フラッシュメモリー開発
数年前まで韓国と中国の差はかなり大きかった。YMTCが32層NAND型フラッシュメモリーを開発したと発表したのが2018年8月だった。サムスン電子が似た製品を生産してから4年ほど経過した後だった。また、サムスン電子とSKハイニックスは32層はもちろん48層を超えて64層を生産する段階だった。中国はサムスンやSKをターゲットにしていたが、当時はまだ接近するのが難しい距離だった。それがもうわずかな差にまで技術格差が縮まった。このままでは主力の中の主力である韓国半導体産業が強力な挑戦者を迎えることになる。もちろんこれは「年末量産」というYMTCの発表をそのまま信じる場合の話だ。