非対面経済の逆説…DRAM価格、39カ月ぶりの最大幅上昇
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.05 16:02
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態が航空業・流通業など伝統産業に否定的な影響を及ぼしている反面、DRAM半導体価格は39カ月ぶりに最大の上昇幅を記録した。動画ストリーミングサービスの活性化、テレビ会議・講義の増加などにより情報を一時的に保存するDRAMの用途が拡大した理由だ。1990年代中・後半、米国を好況に導いたインターネット基盤の「新経済(New Economy)」が逆説的に新型コロナ事態によって約20年ぶりに再現される兆しだ。
4日、市場調査企業DRAMeXchangeによると、先月DRAM(DDR4 8Gb製品)の固定価格は3月(2.94ドル)に比べて11.9%上昇した3.25ドル(約 346円)であることが分かった。DRAM価格が2桁の上昇率を記録したのは2017年4月(11.9%)以降、3年ぶりだ。価格上昇幅だけを見てみると、2017年1月(35.8%)以降39カ月ぶりの最大値だ。DRAMeXchangeは「PC用DRAM需要が中国メーカーの間で大きく増えた」とし「7-9月期も4-6月期ほどではないがDRAM価格の上昇が続くだろう」と分析した。DRAM価格の上昇はサムスン電子、SKハイニックスなど韓国半導体メーカーにも利益だ。
PC用DRAM需要が増える主要因は、新型コロナ事態以降、非対面経済活動が増えてノートブック交替需要が増加したためだ。加えてサーバー用DRAM需要も堅実だ。アマゾンウェブサービス(AWS)、マイクロソフト(MS)、グーグルなど米国クラウド企業が数多くの動画とデータを1カ所に集めておくために、自社のデータセンターを拡充する必要性に迫られているためだ。