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韓経:LNG船すら韓国の独走体制崩れた…造船業界も「中国の脅威」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.05 08:41
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韓国の「液化天然ガス(LNG)船受注ひとり勝ち」が中国企業によって崩れ、造船業界が緊張している。まだ技術格差が大きいため心配する段階ではないとしながらも、独走体制が揺れている以上、安心することはできないという雰囲気が漂っている。

4日、関連業界によると、韓国造船海洋は最近1-3月期実績発表後に開かれたカンファレンスコールで、最大120隻まで発注が予想されるカタールLNGプロジェクトに関連して「韓国造船会社が80隻まで受注できるだろう」と明らかにした。先月、中国の滬東中華造船が予想を破ってカタール・ペトロリアム(QP)と合計16隻規模のLNG船建造契約を取り付けたことに伴う影響を尋ねる質問に対する回答だった。韓国朝鮮海洋は具体的な根拠は提示しなかった。

 
LNG船市場はここ数年間、韓国が占有率80~90%を維持して事実上ほぼ独占してきた。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の余波で今年の船舶発注が急に途切れた中で、唯一の支えだったカタールLNGプロジェクト1次物量を中国に奪われ、韓国造船業界は衝撃を受けた。LNG船は1隻あたりの価格が約2億ドル(約213億円)に達するため、タンカーコンテナ船など他の船舶より実績に及ぼす影響が大きい。現代重工業・大宇造船海洋・サムスン重工業など韓国造船「ビッグ3」は2004年にもその後4年間カタールが発注したLNG船53隻の受注を一気に手中に収めて好況の足がかりを作った。

ひとまず造船業界は中国のLNG船造船能力には限界があるとし、カタールLNGプロジェクトの残りの物量に対する受注一挙獲得に自信を持っている。中国造船会社は数年前から韓国に追いつくために努力しているが、技術力で限界を見せているという分析に従うものだ。

中国で唯一、LNG船を建造できる滬東中華造船は、過去数回にわたり故障や廃船事故を起こして船主の間では悪名が高い。2018年オーストラリア近隣海で、故障によって立ち往生してしまったLNG船グラッドストーン号も同社で建造された。造船業界関係者は「滬東中華造船のLNG船建造ドックでは1年に最大4隻しか建造することができない」とし「残りの物量のほとんどは韓国に来るだろう」と説明した。

今年1ー3月期の韓国造船会社は36万CGT(標準貨物船換算トン数)を受注し、151万CGTを受注した中国の後塵を拝した。LNG船発注が本格化すればすぐにでも形勢をひっくり返すことができるというのが造船業界の予想だ。昨年も韓国造船会社は終盤のLNG船リレー受注で逆転に成功した。

変数は中国が数回の事故を起こしても今回のLNG船契約を獲得するほど強大な購買力がバックにあるという点だ。中国は大気汚染を削減するために石炭発電を減らし、代わりにLNGを継続して増やしている。ガス田を開発してLNGを売らなければならないカタールが最大顧客である中国の顔色をうかがうほかないという分析が出ている。また別の造船業界関係者は「ロシアなど他のLNGプロジェクトでも中国が購買力を前面に出せば韓国の独走体制が崩れる場合もある」と話した。続いて「中国が今後もLNG船建造経験を積んでいけば、韓国との技術力格差の短縮が予想よりも早く前倒しになる可能性がある」と懸念をにじませた。

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