【社説】金正恩消息不明事態20日間の教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.04 18:01
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が今月1日に公開行事に登場したことによって20余日間続いた事故説に終止符を打った。金委員長の突然の事態によって韓半島(朝鮮半島)情勢が制御できない混乱の中に陥るのではないかという懸念はひとまず消えた。だが、金委員長の潜伏騒動が改めて確認させてくれた事実がある。北朝鮮という体制そのものが持つ不透明性と予測不可能性は変数ではなく常数という点だ。核ボタンを手にしている金委員長の動向が20余日間「真っ暗闇状態」に陥ることが珍しくなく起こること自体が韓国の安全保障にとって最も大きいリスク要因ということだ。
昨日起きた非武装地帯での銃撃事態もそのようなリスクを再確認させた。9・19南北軍事合意に対する明らかな違反だ。金正恩が健在であるかどうかとは関係なく、小さな衝突がいつでも大きな衝突として起きかねない対立状況にはいささかの変化もない。