【中央時評】文大統領、「韓国のルーズベルト」を夢見ているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.01 11:14
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「韓国のルーズベルト」を夢見ているようだ。1930年代の米国の大恐慌を「ニューディール(New Deal、新たな合意)」で乗り越えたフランクリン・D・ルーズベルト大統領のことだ。最近の文大統領の発言を聞くと、87年前に「我々が恐れるべき唯一のものは恐れそのものだ」として「大恐慌との戦争」を宣言したルーズベルトを思い出す。文大統領も恐れ、戦時、ニューディールを語った。国務会議で「恐れるべきものは恐れそのものではなく、恐れに対抗する勇気と希望を失うこと」「経済戦時状況に韓国版ニューディールを国家プロジェクトとして推進する」と述べた。
米ニューディールは攻撃的に財政を投入して3R、すなわち扶助(Relief)・復興(Recovery)・改革(Reform)を達成するのが目標だった。テネシー川流域の開発など道路・橋梁・空港など巨大土木工事を手掛けて雇用を創出した。労働基本権を保障して雇用を維持し、社会保障法を制定して社会安全網を拡充した。経済的に政府の干渉を排除する自由放任主義を中断し、市場介入など社会主義的な要素を導入した。社会主義的な要素、これが文大統領が目を向けた核心だ。