<Mr.ミリタリー>「民主国家北朝鮮」の期待に挑発の懸念も混じる金正恩異変説(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.30 15:48
◆権力の継承には住民の服従と協力が必須
金正恩異変説は北朝鮮の公式の立場が出てきてこそ整理される。しかし金委員長が正常であってもそのまま復帰するとは考えにくい。世の中が驚く何か(挑発?)を出すだろう。しかし金委員長が死に近い状況なら、さらに深刻だ。いわゆる白頭(ペクトゥ)血統で権力継承1位の金与正副部長が引き継ぐのか、金与正副部長が権力継承後にも執権を継続できるのか、または第3の人物が急浮上する可能性だ。金委員長の権力が金与正副部長に継承されても問題はある。家父長的な北朝鮮で女性統治者を認めるかだ。北朝鮮の理念と政権の神話を維持できるかも疑問だ。したがって金与正副部長が独裁世襲権力を維持するには北朝鮮の住民とエリートの服従と協力、屈服を受けなければいけない。(ジン・シャープ『独裁から民主主義へ』)。そのためには粛清が避けられないという。粛清は金正恩委員長のように叔母の夫を処刑するほどの残酷性を要求する。果たして女性の金与正副部長がそのようにできるだろうか。