中国製診断キット買った各国、倉庫に積み上げ…「韓国製送ってほしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.23 18:58
中国製新型コロナウイルス診断キットが各国で低い正確度と不良によりそっぽを向かれている。3月中旬にチェコで始まった中国製診断キットの不良の便りはスペイン、トルコ、フィリピン、英国、米国など世界各地で続いている。製造・管理不良で診断試薬が汚染されていたり、当初から正確度があまりに低く使用できないなど不良の理由もいろいろだ。
ロイター通信は22日、インド政府が新型コロナウイルスに対する抗体診断検査を中止するよう命じたと報道した。抗体診断法の正確度が落ち検査結果に混乱を与えているという理由からだ。特にインド北部ハリヤナ州の場合、中国製抗体診断キットの注文をキャンセルし、代わりに韓国製分子診断キットの供給を求めているとロイターは伝えた。
抗体診断は韓国だけでなく先進国で広く使われている分子診断法と違いがある。抗体診断は妊娠診断キットのように検査現場で数十分以内に少ない検査費用で結果がわかるという長所がある。だがウイルスに感染してもまだ抗体が形成されていない初期感染者を見つけるのには適していない。これに対し分子診断は人の体内に浸透したウイルスそのものを見つけ出すもので正確度が高い。ただ診断キット以外にも分析装備などが必要で、結果を得るのに早くても4時間以上かかる。