韓経:無制限量的緩和10年…「低物価脱出」に失敗した日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.23 08:41
日本は安倍晋三首相就任から10年間に「アベノミクス」に象徴される無制限の量的緩和政策を展開したが日本経済は慢性的な低物価から抜け出すことができず、むしろ金融会社の信用リスクだけ高めたという評価が出てきた。新型コロナウイルスの余波で世界経済が日本式長期沈滞に陥る「日本化(Japanification)」に苦しむという懸念も大きくなっている。
日本銀行は27~28日の金融政策決定会議後に発表する「経済・物価情勢の展望」報告書で今年の物価上昇率予想値をマイナスに、2021年と2022年は目標値である2%に届かない予想値を提示するだろうと日本経済新聞が22日に報道した。今回の報告書は特に2022年の見通しが初めて提示されるという点で注目を浴びた。安倍首相と黒田東彦日本銀行総裁が無制限の量的緩和政策を導入して10年目となる年が2022年であるためだ。
日本銀行の景気判断通りなら安倍首相が慢性的なデフレと円高を打破するため10年間推進したアベノミクスも物価の側面で失敗したという評価を免れなくなる。黒田総裁は2013年の就任後、これまでと次元が異なるという意味の「異次元緩和政策」を押し進めたが、物価は2014年に1度2.7%を記録しただけで、その後は一度も2%を超えていない。マイナス金利政策を施行した2016年にはマイナス0.1%を記録したりもした。