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国連「外貨稼ぎをする欧州進出北朝鮮サッカー選手の送還を」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.20 07:57
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北朝鮮が中国に石炭を不法輸出するなどの手法で国連安全保障理事会の制裁を回避し、昨年5億ドル以上の収益を出したことが確認された。

18日(現地時間)に海外メディアを通じて公開された国連安保理傘下の対北朝鮮制裁委員会専門家パネルの報告書によると、北朝鮮は大型バージ船を動員して大量の石炭を中国に輸出した。北朝鮮の石炭輸出は全面禁止されている(安保理対北朝鮮制裁決議第2371号)。

 
北朝鮮は国際海事機関(IMO)にも登録されていない「幽霊バージ船」を利用した。パネルが確認したものだけでも昨年5-9月に37隻のバージ船が北朝鮮産石炭を中国の港に降ろした。北朝鮮は屑鉄廃棄用として市場に出た船舶を購入し、石炭の輸出に活用したりもしたという。北朝鮮は昨年1-8月に少なくとも370万トン(約3億7000万ドル相当と推定)の石炭を売った。

安保理は2017年12月、決議第2397号を通じて北朝鮮の土石類の輸出も禁止したが、北朝鮮は昨年5月以後、黄海南道海州(ファンヘナムド・ヘジュ)と咸鏡南道新昌(ハムギョンナムド・シンチャン)で土砂を採取し、約90隻のバージ船を利用して中国に輸出した。少なくとも100万トン、計2200万ドル分と推定される。

さらに西海(ソヘ、黄海)での違法操業権の販売などで得た収益まで合わせると、昨年5億-6億ドルを稼いだとみられる。

安保理は北朝鮮の精油製品(ガソリン・灯油・経由由など)輸入上限ラインを年間50万バレルとしたが、北朝鮮の精油製品輸入量は約3-8倍(昨年1-10月、143万-389万バレル)にのぼった。このため第3国の船舶を利用して公海上で船舶間の積替え(瀬取り、ship to ship)をする手法も依然として多く使用したが、この過程で韓国船が関与したりもした。中国国籍「ユンホン(Yun Hong)8号」は昨年7-8月、東シナ海上で韓国船から4回にわたり精油製品を受けたが、うち3回は南浦(ナムポ)港に行った。ただ、韓国船は北朝鮮船と直接瀬取りをしたのではなく、決議違反ではないと、パネルは判断した。

パネルは海外プロリーグに進出した北朝鮮サッカー選手も本国に送還すべき「外貨稼ぎ」労働者と見なした。決議第2397号は北朝鮮海外労働者が稼いだ外貨が核・ミサイルなど大量破壊兵器(WMD)の開発に使われるとし、すべての国連加盟国は自国で働く北朝鮮労働者を本国に送還することにした(2019年12月22日まで)。

パネル報告書は海外でプレーする北朝鮮サッカー選手の高額年俸も結局は大量破壊兵器の開発に使用されるとみているのだ。特に韓光成(ハン・グァンソン、カタール)、朴光龍(パク・グァンリョン、オーストリア)、崔宋赫(チェ・ソンヒョク、イタリア)の名前を挙げ、昨年12月22日までに北朝鮮に戻らず制裁を違反したと指摘した。

正確に公開されたわけではないが、欧州メディアによると「北朝鮮のロナウド」と呼ばれる韓光成の年俸を86億ウォン(約7億6200万円)程度と評価した。イタリアメディアによると、韓光成の現所属チームのアル・ドゥハイルは前所属チームのイタリアのユベントスに移籍料500万ユーロ(約64億ウォン)を支払ったという。これに関連しスペインのスポーツ専門紙マルカは1月、「韓光成の年俸のうち1600ユーロ(200万ウォン)を除いて北朝鮮当局が持っていくという疑惑がある」と報道したが、韓光成側は否認した。

一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が2018年の南北首脳会談および19年の米朝首脳会談で乗った専用車「メルセデスベンツ・マイバッハS600」2台は2018年2月にイタリアの自動車企業が購入した後、オランダ・中国・日本・韓国・ロシアを経て2018年10月ごろ平壌(ピョンヤン)に密搬入されたと、報告書は推定した。

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    2020.04.20 07:57
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    北朝鮮サッカー選手の韓光成(ハン・グァンソン)、朴光龍(パク・グァンリョン)、崔宋赫(チェ・ソンヒョク、左から)。
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