韓国輸出主力の半導体・ディスプレイもコロナの影響圏入りか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.16 18:03
韓国の輸出の主力である半導体・ディスプレイ産業も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響圏の中に入りつつある。半導体は輸出増加傾向が止まり始め、ディスプレイも輸出不振が深刻化している。市場の見通しも1-3月期とは異なり、最近は暗い方向に切り替わっている。
16日、韓国関税庁によるとことし3月の半導体輸出は89億8000万ドル(約9670億円)で前年同月比3%減少した。半導体価格が上昇し、2月に9.3%増加したが、新型コロナウイルス感染症による需要の減少により1カ月で増加傾向が止まった。特に輸出主力製品のメモリー半導体の輸出は同期間14.8%減少した。液晶デバイス輸出も20.9%減少し、2018年9月以降19カ月連続の下落が続いている。
市場の見通しも否定的に変わっている。市場調査会社のICインサイツは最近の報告書でことしの世界の半導体(IC・集積回路)市場は3468億ドルで、前年比4%減少すると予想した。ことし1月に8%成長としていた見通しを大幅に下方修正したのだ。ICインサイツは「今年1-3月期に新型コロナウイルス感染症が急速に拡散し、3月から世界中の製造設備が停止して市場が麻痺した」とし「特に米国と欧州地域での感染拡大など新型コロナウイルス感染症の潜在的な影響を考慮して展望値を下方修正した」と述べた。