世界で唯一買いだめのない韓国…新型コロナによる珍しい現象の理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.10 07:46
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大で米国と日本などでは生活必需品の買いだめの動きがみられている。反面、韓国は平穏な雰囲気だ。新型肺炎の拡散初期にもマスクを除けば、コメ・ラーメン・トイレットペーパー・ミネラルウォーターのようなほとんどの生活必需品を手に入れるのに大きな困難がなかった。生活必需品の安定した生産と供給が行われている中、消費者が近い流通店やオンラインショッピングモールで買いたい製品を簡単に手に入れることができた。韓国特有の速くて安定的な配送網も一定部分役割を果たしたという見方がある。
CJ大韓通運は2月1日から3月14日まで6週間の配達資料を分析した結果を9日、まとめた。この期間、CJ大韓通運が取り扱った宅配運送状は1億8000万件だった。この会社によると、2月第4週目(23~29日)にはミネラルウォーター・ラーメン・缶詰めのような物の注文量が一週間前の約3倍に増えた。消費者が週末に注文すれば月曜日に運送状の情報に登録されるという点を考えると、2月21~23日の3日間配達注文が集まったという説明だ。新型肺炎の31人目の感染者が発生した2月18日直後に起きたことだ。31人目の感染者は新天地大邱(テグ)教会で初めて新型肺炎が判明された人だ。
オンラインショッピングでこのような買いだめの動きはまもなく収まった。先月第1週目(1~7日)のラーメン配送量は一週間前より39%減り、先月第2週目(8~14日)には追加で33%減少した。ミネラルウォーター配送量も先月第1週目(-41%)と第2週目(-25%)に連続に減り普段の水準に回復した。CJ大韓通運関係者は「2月4週目週末に注文量が大きく増えたが、物品が円滑に配送されるという点を確認した消費者が早く安定感を取り戻したとみられる」と話した。