国際政治を強打したパンデミック…米中責任攻防、EU内部対立、米朝神経戦
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.04.05 12:35
新型コロナウイルスの流行が急速に拡大している。人的・物的被害だけでない。国際政治にもブラックホールだ。各国はコロナ政局を迎え新たな計算法に没頭している。国益のためなら伝染病も「好材料」として活用できるためだ。今回の問題とかみ合わさった米中間の責任攻防と欧州連合(EU)内の対立、米朝の神経戦などには自国の利益を最大化するための精巧な外交戦略が込められている。
まず「G2」と呼ばれる米中の衝突が目に付く。感染者が100万人を超えた3日も覇権争いは盛んだ。世界保健機関(WHO)が強調した国際共助は後回しだ。米国は「中国責任論」を、中国は「濡れ衣論」を掲げて対抗している。