【中央時評】新型コロナ災難の経済的衝撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.01 14:10
新型コロナがもたらす経済的な衝撃はどの程度だろうか。米連邦準備制度理事会(FRB)の議長を務めたベン・バーナンキ氏はV字回復、すなわち景気が急速に冷え込んだ後すぐに強く反騰すると予想する。沈滞後に一定期間が過ぎてから回復が始まるU字型を予測する専門家も多い。一部では急速下降した景気が底で長期間低迷してから成長するL字型を予想する。
歴史的な経験は危機の原因と結果について非常に有用な見方を提供する。過去100年余りに世界経済が大きな危機を経験したことが何度かあった。1918-20年のスペイン風邪、1929-39年の世界大恐慌、1970-80代の2度の石油危機、そして2008年の金融危機が代表的な例だ。こうしたグローバル衝撃だけでなく、特定地域中心の大型危機もあった。1990年代初めの社会主義圏の体制移行による沈滞、そして1997-8年に複数のアジア国家が経験した通貨危機がこれに属する。