【社説】「コロナ英雄」医療スタッフをこんなに冷遇してもいいのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.01 12:00
韓国政府の感染源流入の遮断失敗と宗教集団での大規模な感染という悪材料にもここまで新型肺炎の拡大が抑制されたのは社会的距離の確保に積極的に参加した市民、世界最高水準の医療機関・医療スタッフのおかげだ。特に、感染リスクの中でも保身を図らない医師・看護師の献身的な努力が数多くの命を救った。韓国の新型肺炎による致命率は1.7%で、米国と欧州に比べても著しく低い。
誤った判断を繰り返した韓国政府がそれなりに事態を収拾した医療スタッフにお辞儀をしても足りないのに彼らを挫折させることを繰り返している。「防疫模範国」を云々して都合よく自画自賛することに気をとられて国を救った人々に感謝の意もきちんと表現できない政府が残念だ。
最近の手当てをめぐる論議は医療スタッフを落胆させた。政府は臨時選別診療所(ドライブスルー診療所)でボランティアとして参加した医療スタッフには危険手当てを提供しなかった。保健福祉部は感染者を対面する医療スタッフと違い、それほど危険でないためだと説明した。このような政策を作った管理が一日でも臨時選別診療所で感染が疑われる症状を見せる訪問者ののどや鼻から検体を採取してみてほしい。「別に危険でない」と言えるだろうか。政府の誠意のない行政が疲れた医療スタッフの身体と心をさらに重くする。