【コラム】中国版グローバル化に同乗した代償が何かを見せた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.31 11:34
後に世界の歴史は2020年3月を「グローバル化舞台から運転手が消えた瞬間」として記録するだろう。トランプ米大統領は今月11日、新型コロナウイルスの国内感染拡大を防止するという理由で欧州の国に対する国境封鎖措置を電撃的に発表した。同盟国の欧州との事前相談どころか、発表直前の通知さえもなかった電撃的な措置だった。同盟の価値を金額で問いただすトランプ大統領に対して感情の溝が深まったりしたが、まさかこうした事態を想像もしていなかった欧州は集団アノミー状態に陥った。
コロナ事態の初期、自身の再選街道に及ぼす影響を計算して防疫専門家の助言を後まわしにしていたトランプ大統領は、初期の対処に失敗して米国に危険をもたらした。英国が欧州から離脱するブレグジットの渦中に残りの国同士で結束を誇示すべきという政治的名分が生じた欧州は検疫措置のタイミングを逃し、その結果、欧州全体が恐怖に包まれた。
◆中国の閉鎖性が事態の悪化を招く