【コラム】止まってこそ見えるオリンピック=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.29 12:38
東京五輪が来年に延期された。7月24日の開幕式を4カ月後に控えてだ。全世界を襲った新型肺炎のパンデミックの前では日本も国際オリンピック委員会(IOC)も両手を上げるほかなかった。124年の近代五輪の歴史で大会が延期されるのは初めてだ。
日本列島には当惑と沈痛な雰囲気が流れているという。五輪1年延期にともなう経済損失が最大7000億円に上るとの予想が出ている。金額も金額だが今回の五輪を通じ東日本大震災の傷をぬぐい「復興する日本」「東京の都市再創造」を野心に満ちて企画していたもの混乱するのがもっと痛いようだ。昨年12月に橋本聖子東京五輪・パラリンピック担当相にインタビューしたことがある。橋本氏は「今大会は東日本大震災から回復していく日本の復興を全世界に知らせる機会」と話した。
国内の反応は「当然だ」「よくやった」一色だ。放射能流出問題を覆って行こうとした日本、新型肺炎患者が乗ったクルーズ船の入港を防いだ日本が事必帰正の結末を迎えたということだ。「1年延期でなく最初から大会を中止すべき」という声も大きくなっている。