【社説】社会服務要員も見られる個人情報…官庁が「博士部屋事件」犯罪をほう助=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.27 11:50
性搾取映像物製作・流布事件の被疑者、チョ・ジュビン氏は女性たちを脅して自身の要求に強引に従わせた。脅威の武器は女性たちの自宅の住所や家族関係などの個人情報だった。チョ氏はオンライン上で接触した女性たちに名前と生年月日などの基礎情報を得た後、これを利用して詳細な個人情報を入手した。チョ氏周辺の社会服務要員がその作業を手伝った。
チョ氏はテレグラムの団体チャットルーム(別名『博士部屋』)の会員資格や金銭を代価として社会服務要員を共犯として引き込んだ。彼が確保した情報は被害者に罠だった。女性たちは要求に応じなければ家族や周辺の人々に自身の身体が露出した写真や映像が伝えられるかもしれないという不安に震えるしかなかった。チョ氏はこの女性を「奴隷」と呼んだ。
チョ氏の犯行を助けた社会服務要員は区庁や住民センターの行政コンピュータ・ネットワークを通じて女性たちの個人情報を取り出した。原則的に社会服務要員には個人情報照会の権限がない。業務に必要な場合、区庁と住民センター職員の監督の下に制限的に接近することになっている。しかし、彼らは思うがままに情報を取得した。該当区庁と住民センター側は職員がしばらく席を外した間こっそりと接近したと主張しているが信じ難い。公務員が自身の任務を社会服務要員に押し付け、コンピュータ・ネットワークの接近も統制しないことが所々で起きていたという証言が次から次へと出ている。