「服一枚も売れない日が多い」 韓国東大門市場、連鎖破産秒読みに(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.25 15:44
「何が大変か、正確にかいつまんでお話することはできません。中国バイヤーが来なくなってもうかなり経つし、生産は中国との貿易の道が遮断されて地団駄を踏んでいます。内需は売上さえありません」
3月23日午前0時、韓国衣類産業の中心地、東大門(トンデムン)衣類市場で会った商人Aさんが深いため息を吐きながら話した内容だ。Kファッションの中枢的な役割を果たしてきた東大門衣類商店街の商人が新型コロナウイルス(新型肺炎)によって連鎖倒産を迎える危機に直面している。中国バイヤーと代行商人である「代工」の姿は1月から見えなくなり、内需市場は冷たく凍りついたためだ。地域小売商の売上に依存していた卸売商人の打撃はさらに大きい。東大門で20年以上衣類卸売商をしてきたAさんは「今のような不景気は初めて」としながら「最近、商人同士の挨拶は『店やってる?』だ。よく売れれば1日に700万~1000万ウォン(約63万~91万円)の売上があったショップで、このごろは服1~2枚売れるのが全て」とため息をついた。