【時視各角】崩れていく60年の原子力神話=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.25 11:56
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は映画を見るたびに映画評を惜しまない。このうち『天文』については「世宗(セジョン)の時代に科学技術が隆盛した」と述べた。「国民に必ず見てほしい」と推薦した。どのような内容なのかが気になった。映画はフィクションをかなり加味している。明の国が蒋英実(チャン・ヨンシル)の技術開発を阻んだということだ。歴史書物にそのような記録は明確に残っていない。
むしろ映画の行間を見ると、天文研究に反対した勢力は朝鮮の支配階層だった。士大夫と呼ばれる人たちは徹底的に中華思想を追従した。士大夫の専有物のように中国の文字と暦法を使用してきたが、あえて朝鮮のものを別に作る必要はないという論理だった。このような風土でハングルと天文器具を発明したことは世宗の意志でなければ不可能だったはずだ。