【社説】「n番部屋の人格殺人」最後まで捜し出して厳罰せよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.25 11:10
「テレグラムn番部屋」が社会的に怒りを買っている。性搾取撮影物を違法製作・流布して数多くの人が共有して見た事件は韓国社会の人権意識がどれほど遅れているのかを見せる象徴的な事例となるだろう。関連者に対する徹底した捜査とともに再発防止策を作ることが急がれる。
昨日、ソウル地方警察庁身上情報公開審議委員会はテレグラムの「博士部屋」の運営者であるチョ・ジュビン氏(25)に対する身上公開を決めた。チョ氏はアルバイトなどを口実に被害者を誘引して顔を露出した裸体写真を受けた後、これを口実に性搾取物を撮影するように脅迫して有料チャットルームに流布した疑いで拘束された。未成年者などを「奴隷」と呼び、乱雑な苛虐行為を強要した彼の犯行は悪質的な人格殺人だ。彼の身上情報を公開して厳罰に処するのはあまりにも当然の措置だ。
だが、デジタル性犯罪はプラットホームを変えながらさらに陰性化して広がっていく特性がある。実際に、テレグラムに対する取り締まりが始まると有料チャットルームがディスコードなど他のメッセンジャーに広がっている。一昨日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「特別調査チームを構成して『n番部屋』の会員全員を調査せよ」と指示したが、一回だけの捜査では解決されることではない。裁判所のデジタル性犯罪処罰が「温情戒め」にとどまっているのは深刻な問題だ。児童・青少年利用わいせつ物製作などに対する法定刑は「無期懲役、または5年以上の懲役」だが、実際には5人に4人は罰金刑や執行猶予を受けている。大法院(最高裁)は法定刑に似合った量刑基準を作って施行しなければならない。