「『パラサイト』と『ゲーム・オブ・スローンズ』が出会った」韓国ゾンビブームを起こした『キングダム2』(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.23 11:14
シーズン1を演出した映画『トンネル 闇に鎖された男』(2016)のキム・ソンフン監督に続いてシーズン2の第2~6話のメガホンを握ったパク・インジェ監督は「これに先立って作られた世界観とゾンビの特性を継承しながらもゾンビ物のファンとしてさらに残忍で、さらにゴアに最大値を見せようと努力した」とした。映画『モビーディック』(2011)、『ザ・メイヤー 特別市民』(2017)などを作ったパク監督は時代劇もゾンビ物も初めてだが、血まみれになった世子のイ・チャン(チュ・ジフン扮)の喪服を袞竜袍(国王が臣下と国政を論じ執務をとるとき着る常服)に連想させるなど印象的な演出力を発揮した。鯨の回虫をモチーフにした寸取虫の登場も目を引いた。
キム・ウニ作家は「同じ人が脚本を書いても映像への実現は監督の役割なので二方との対話を頻繁に行った」として「シーズン1のアクションが感情をもっと重視したとすれば、シーズン2はさらに躍動的で見どころが多かったと思う」と明らかにした。「アンヒョン大監(ホ・ジュノ扮)が死ぬシーン、ゾンビが王妃(キム・へジュン扮)を襲うシーンは書きながらも早く見たかった。玉座の権威が崩れたとき、感じられる喜びあるのではないか。最も象徴的な場面だったと思う」
早目にシーズン1は「飢え」、シーズン2は「血」に関する話だと予告したが「こんなにたくさんの人が死ぬとは思わなかった」という反応も多かった。キム作家は「原罪のあるキャラクターが多く、彼らに最もふさわしい死を悩んだ」とした。「貪欲の化身であるチョ・ハクチュ(リュ・スンニョン扮)が壮厳に死ぬのは望まなかった。最もみじめで、血を重視する人に似合う死でなければならないと考えた。トクソン(チン・ソンギュ扮)の叙事が残念だったが、彼には悲壮な死が最もふさわしいと考えた」。子供のイ・ヨムに(キム・ガンフン扮)に宮を任せ、イ・チャンは生死草の秘密を追い求めて北方に離れたシーズン2の結末に対しては「果たして王族の血だけが正解なのか」という質問を投げかけたかったと。