【コラム】韓国の歴史の危機は北方から訪れた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.18 10:29
超強大国の米国が最も脅威を感じている国はどこだろうか。米国内の外交安保分野では依然としてロシアを挙げる。マーク・ミリー米統合参謀本部議長が昨年4月、下院で「米国にはロシアが唯一の存在にかかわる脅威(existential threat)」と述べた。米国の存続を左右する脅威ということだ。ミリー議長はロシアが核能力で「米国を滅亡させることができる」地球上唯一の国と見なした。
韓国に繰り返しこうした脅威を与えているのはどこだろうか。我々の歴史を見れば常識だ。生き残るか吸収されるかの運命をかけた総力戦はほとんど北方から始まった。朝鮮時代の倭乱と日帝強占で韓半島(朝鮮半島)は大きな傷を負って収奪にあったが、圧倒的脅威という基準でみると北方の脅威が最も深刻だった。中国に広大な土地と人口を保有する帝国が登場する瞬間、強大な吸入力と物理力の前で我々は生存の危機を感じなければならなかった。中国での王朝交代は韓半島では大事件を意味した。古朝鮮の滅亡から朝鮮時代の三田渡の屈辱まで、我々の歴史の随所にこうした記憶が残っている。漢・隋・唐・遼・元・清など帝国の名前が変わるだけで、北方の群馬は時期がくれば侵攻してきた。