【コラム】「贋作」建築と撤去訴訟=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.13 11:39
今、韓国建築界は盗作論争で騒がしい。十数年来の攻防の末に一つの事件が決着し、また他の事件がバトンを受け継いだ。
#先月18日、慶尚北道慶州市(キョンサンブクド・キョンジュシ)の慶州世界文化エキスポ公園内にある慶州タワーでは14年ぶりに銘文掲示式典が開かれた。タワーは2007年完工と同時に著作権争いが起こった。
設計公募の当選作でない、落選作(2等優秀賞)を真似て作られたためだ。在日同胞2世建築家の伊丹潤〔ユ東龍(ユ・ドンリョン〕氏(1937~2011)の計画案だった。計画案は高さ82メートルの直方体のガラスに黄龍寺(ファンニョンサ)9階木塔を陰刻で表現したもので、実際に作られたタワーの全体像はこれと似ている。表現方式で言えば全く同じだ。建築家は「後輩のために戦い、最後まで勝たなければならない」として訴訟を提起した。証拠不十分で1審で敗訴したが、控訴審で勝った。建築主である文化エキスポ財団法人側が会議の席上で優秀賞のアイデアを真似て使うよう指示した会議録が明るみになったためだ。