【社説】世界経済「パンデミック」恐怖…韓国はどんな準備ができているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.11 09:40
「11年間続いてきた株価上昇期は終わった」。きのう明け方にニューヨーク証券市場が7%を超える急落で終わるとウォール・ストリート・ジャーナルはこうしたウォール街の悲鳴を伝えた。新型肺炎の前で世界経済が恐怖に震えている。ニューヨーク証券市場は23年ぶりに全銘柄の取引を一時中断するサーキットブレーカーが発動され、中国、日本、欧州など各国の証券市場も急落している。金融市場だけではない。需要萎縮の見通しの中で産油国間の減産合意失敗により原油価格は30%ほど急落した。実体経済の危機が金融危機を刺激し、金融危機が再び実体危機に移っていく悪循環が起きている。
韓国の金融市場も嵐の真ん中にいる。KOSPIはきのう幸いにも強含みで終わったが、すでに1月最高値に比べ13%以上落ちた。きのう政府が空売り取引規制強化など証券市場安定策を発表したが市場の不安感をなだめるには不十分だ。当分は最初から空売りを禁止するなどさらに果敢で先制的な措置が必要だ。いまは金融市場の恐怖が実体経済に移らないようにすることが重要だ。
さらに大きな問題は現在の危機が金融市場だけにとどまらないだろうという点だ。韓国はこの数日間幸い追加感染者数が減っているが、まだ安心する段階ではない。さらに米国・欧州・日本などはいまから始まりの段階だ。感染症の恐怖の前に各国がそれぞれ生き残りをかけ当面はグローバルサプライチェーンの回復を期待できなくなった。韓国人の入国を制限したり禁止する国が100カ国を超える状況が端的な例だ。こうなると輸出で生きる韓国が最も大きな影響を受けるほかはない。