日本の素材を輸入して中間材を輸出する韓国、入国制限が長期化すれば打撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.10 06:49
今月9日に施行された韓国と日本の相互入国制限措置で両国の経済交流にも暗雲が立ち込められている。昨年7月、日本が半導体の核心素材の輸出規制措置を取って以来やっと両国が対話の糸口をつかんだ中で大きな悪材料に直面した。韓国と日本の交易規模は昨年を基準に760億ドル(約7兆8000億円)に達する。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は最近、対外経済長官会議で「人的交流だけでなく交易および投資など経済活動に制約となり得る」と指摘した。
短期的には航空・旅行業界が直撃弾を受けるものとみられるが、中長期的には製造業にも支障が懸念される。特に、日本への依存度が高く初期設置から維持・整備まで日本と緊密な協業が必要な半導体・ディスプレイ業界が問題だ。あるディスプレイ業界関係者は「長期契約した物量が多いため、直ちには大きな影響がない。だが、現地出張ができなくなれば緊急需要に対処し難い」と打ち明けた。