【コラム】コロナ危機に朴槿恵前大統領を呼び込んだのは誰か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.09 13:48
トランプ米大統領は握手嫌悪症のため2000年に大統領選出馬をあきらめた人物だ。著書『あなたに金持ちになってほしい』で「細菌に対する病的な恐怖(germphobe)がある」と告白した。米国国内の新型コロナの感染者と死者が増えれば、専門家の助言を無視して極端な決定を出す可能性もあるという懸念が米国で生じている。
世界2位の感染国の韓国はすでに103カ国で入国が禁止されたり手続きが強化されていて、トランプ大統領の入国禁止決定はいつでも下される可能性がある。米国は民主主義と市場経済の価値を共有する唯一の同盟国だ。その米国に行き来できないというのは大変なことだ。新型コロナが最初に発生した中国は謝罪どころか、「予防措置が遅くて心配だ」と韓国を嘲弄している。
韓国はこの程度で墜落する国ではない。35歳の中国人女性は1月19日、仁川(インチョン)空港から入国した直後に肺炎の症状を見せ、検査を受けた。疾病管理本部は翌日、1号感染者と発表し、感染病危機警報を「管理」から「注意」に引き上げた。完治したこの女性は「(韓国の)医療スタッフは英雄」と感謝の手紙を書いた。世界保健機関(WHO)は韓国を「防疫模範国」と言った。韓国は一日1万人以上の検査ができる医療先進国だ。天下の米疾病対策センター(CDC)が「なぜ韓国のようにできないのか」と非難されるほどだ。