【社説】日本の措置は遺憾だが、極端な対立は防ぐべき=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.03.07 14:15
新型コロナウイルス感染症が韓日関係という雷管に飛び火した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が昨日、国家安全保障会議(NSC)を開いて日本に「相互主義に立脚した措置」で対応すると決めたのに続き、外交部は▼日本人に対する査証(ビザ)免除停止▼日本からの入国者に対する特別入国手続き適用▼日本全域に対する旅行警報引き上げ--などの対応措置を発表した。前日に韓国発入国者に対する14日間の隔離など事実上の入国禁止措置を取った日本に対抗したのだ。
日本政府の先制措置は極めて遺憾だ。防疫が急がれるとはいえ、波紋が広がる措置を事前協議や連絡もなく宣戦布告するように電撃的に発表した。措置の内容も全面的な入国禁止に匹敵するほどだ。移動を最小化してお互い距離を置くのが最善のウイルス対応策という点は国同士でも同じだ。韓国と日本のように距離が近く人的交流が活発な国であるほど、事前の対話を通じて効率的かつ合理的に移動を最小化する方法を見いだすべきだった。しかしそのような努力は全くなかった。
問題は今後だ。人的交流が縮小する場合、両国ともに経済的打撃を受けるのは明らかだ。政府当局は対抗する姿勢を見せたが、ウイルス伝播を抑えながら経済的被害も最小化できる案を見いだす努力をする必要がある。何よりも、今回の相互対応が不必要な外交葛藤に増幅して感情対立に向かうことは両国ともに自制しなければいけない。