【コラム】獄中の朴槿恵氏、すべての状況を見抜いていた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.05 11:04
2017年3月31日に拘束されて3年間獄中生活をしている朴槿恵(パク・クネ)前大統領は文在寅(ムン・ジェイン)政府で起きたあらゆる懸案をはっきりと見抜いていた。不安な政情、墜落する経済、萎縮した民生経済を連日心配したという。特に、最も心を痛めていたのが昨年11月、絶頂に達した「韓日軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)危機だった。
「朴前大統領が弾劾される直前、最後に国政行為を行ったのがGSOMIA延長の裁可だった。国に最も重要なことが韓米同盟なのにそれを後押しするのがGSOMIAだから、政権が交代されてもよく維持してほしいという思いで大統領として最後の権限を行使したということだ。ところが、文在寅政権があのGSOMIAをむちゃくちゃに揺さぶって破棄も辞さないという報道を聞いて大きな衝撃を受けたという。『このままだと韓米同盟が壊れるかもしれない』と獄中で大きく心配していた」。朴槿恵氏を唯一直接面会しているユ・ヨンハ弁護士の伝言だ。