【コラム】インド太平洋戦略への消極的参加は韓国の立場を狭める(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.03 14:16
◆国益に合う東アジアの秩序を追求すべき
6つ目、日本と豪州のインド太平洋戦略に関するアプローチを参照する必要がある。日本は中国の反発緩和と東南アジア誘引を目的にインド太平洋戦略をインド太平洋ビジョンに変えて積極的な役割を追求し、日中関係も発展させている。韓国より対中経済依存度が高い豪州もインド太平洋戦略に積極的に臨んでいる。韓国も精巧なアプローチで戦略的価値を高め、米中競争による困難を減らすのがよい。
最後に、インド太平洋戦略は米国の東アジア関与を持続させる手段としても意味がある。新孤立主義と米国優先主義は東アジアで戦略の空白を生んでいる。東アジアの秩序の安定は米国の持続的な関与と重層的な地域体制を通じた法治の保障にかかっている。こうした脈絡で韓国も国益に合う東アジア秩序の構築のために積極的な姿勢で臨む必要がある。