イタリアの新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ－１９）の死亡者数が韓国を上回った。

イタリア保健当局は２７日（現地時間）現在、全国の新型コロナウイルス陽性判定を受けたのは６５０人と発表した。２６日に比べて感染者が１９４人も増加した。そして一日の感染者増加幅が歴代最多だった。死者も前日比５人増の１７人だった。これにより、２７日時点で韓国の死者数１３人を超えた。

陽性判定者の分布をみると、イタリア国内のウイルス拡散拠点の北部ロンバルディア州とヴェネト州がそれぞれ４０３人、１１１人で８０％を占めている。続いてエミリア＝ロマーニャ州９７人、リグーリア州１９人、シチリア州４人、カンパニア州・マルケ州・ラツィオ州各３名、トスカーナ州・ピエモンテ州各２人、トレンティーノ＝アルト・アディジェ州・アブルッツォ州・プッリャ州各１人だ。感染者が出た州は全３０州のうち１３州で半数に迫る。

イタリアで感染者が最も多いロンバルディアの州職員１人が陽性判定を受け、一時騒然とした。この影響で感染拡大対応を陣頭指揮するアッティリオ・フォンタナ知事をはじめとする関係者数人が、自己隔離生活に入った。感染拡散を遮断するための関連指示はオンラインメッセンジャーや携帯電話などで行われるという。

また、ジュゼッペ・コンテ伊首相はフランスのエマニュエル・マクロン大統領と首脳会談をして新型コロナウイルス対応策を議論した。ウイルス拡散を防ぐための協調体制を構築することにした両国は、国境閉鎖措置は取らなかった。