【コラム】世界に通じた韓国語の勝利(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.27 14:34
#防弾少年団と『パラサイト』の積集合
防弾少年団と『パラサイト』の共通点は、全て韓国語で構成されたコンテンツの成功という点だ。韓国の特殊な現実から出発したストーリーと歌詞から、全世界が共感する普遍的主題意識を引き出した。言語・国籍・人種の障壁を越える「超国籍性」の獲得だ。両方とも韓流の歴史を書き直し、同時に西欧主流の大衆文化の歴史も書き直した。韓国映画初のアカデミー受賞となった『パラサイト』が、過去92年間、非英語映画に一度も作品賞を与えたことがないオスカーの保守的歴史を変えたように。
防弾少年団のリーダーRMは、今回のアルバム発売記念オンライン懇談会で、その人気の秘訣を尋ねられると、「時代性を最もよく現わしたアーティストが最も多く愛されるようだ。僕たちが歌にした個人的なことが、皮肉にも汎世界性を帯びることになったのだと思う」と答えた。ポン・ジュノ監督がアカデミー監督賞を受賞し、マーティン・スコセッシ監督の名言を引用して「最も個人的なものが最も創意的なもの」と話したことと重なる。RMはこれに先立ち、米誌エンターテインメント・ウィークリーとのインタビューでも「1等になるために僕たちのアイデンティティや真実性を変えたくない。僕たちが突然英語だけで歌い、すべてのことをガラッと変えてしまうなら、それは防弾ではない」とも話した。