ロシアの「ザ・モスクワ・タイムズ」が１９日（現地時間）「駐ロシア北朝鮮大使館関係者たちが昨年４月、モスクワ郊外周辺の種馬飼育場で『金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の息子のための』３歳の白馬を購入していった」と報じ、国連制裁違反をめぐる論議を呼んでいる。

同時に白馬が北朝鮮では「白頭（ペウトゥ）血統」を象徴するということから「金正恩委員長も白頭血統の継承を進めていることが垣間見られる」（イ・ギドン国家安保戦略研究院首席研究委員）は分析が出ている。

これに先立ち、北朝鮮は昨年１０月と１２月、金正恩（キム・ジョンウン）が白馬に乗って白頭山に登る姿を公開した。ロイター通信は１７日、北朝鮮が昨年１０月にもロシア産馬１２匹を７万５５０９ドル（約８４４万円）で輸入したと報じた。

馬貿易商であるマリア・アンドゥレイバ氏は「大使館関係者が最高の白馬を買うために数年間ロシアの飼育場を回った」としてチャーター便を動員して平壌（ピョンヤン）へ直ちに輸送されたと伝えた。彼は「金委員長が白頭山に乗って登った白馬は２０１５年に私が北朝鮮に送ったオルロフ白馬」と付け加えた。

ロシア税関によると、北朝鮮は２０１０～１９年少なくとも１３８匹のロシア産馬を５８万４３０２ドルで購入したことが分かった。