【コラム】国境超越するウイルス防ぐ国際的協力整備していかねば=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.20 11:42
韓国で1週間過ごしてたったいまワシントンに戻りました。ニューヨークからソウルに向かう旅程のうち飛行機の座席はあちこち空いており、空港は妙に息を殺すかのように静かでした。出発地と到着地で会った人々から新型コロナウイルスによる肺炎が広がり続ける渦中に旅行をするのは心配ではないかとの質問を絶えず受けました。
私は現状を綿密に検討し、ウイルス拡散をめぐる不確実性にもかかわらず、リスクを受け入れられると判断したと答えました。韓国政府関係者はウイルスに対処するための明確な措置を発表しており、何より国民もやはりこれを積極的に履行するという意志を見せました。韓国の公衆保健政策に対する私の信頼は、韓国がこれに先立ちこの分野で手痛い経験があるという事実から始まりました。私は2009年に韓国が衝撃的な新型インフルエンザA・H1N1に苦しめられた当時の駐韓米国大使でした。韓国がこうした過去から教訓を得て必要な措置を施行するために研究した多様な努力をよく知っていました。
今回1週間ソウルに滞在しながら私の信頼に対する確信を得ました。もちろん本分を尽くして手洗いなどのルールをすべて守ろうと努力しました。新型肺炎拡散の危険が終わったのでは決してなく特に大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)で感染者が増えてはいるがウイルスに対する韓国当局の相対的な透明性と、事実に基づいた効果的な疎通努力、そして情報に基づいた国民の協力は米国を含めた他の国には肯定的な手本です。