【グローバルアイ】サンダースとトランプの不安な共通点=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 15:23
米大統領選の民主党候補指名争いで先頭を走るサンダース上院議員とトランプ大統領は理念が正反対だが共通点を持つ。経済・外交政策では孤立主義性向が目立つという点だ。すでに欧州ではトランプ大統領と比較しながらサンダース氏を「左派民族主義者」と警戒する声が出ている。
サンダース氏はトランプ大統領のように北米自由貿易協定(NAFTA)を「米国の労働者に災難」として反対した政治家だ。先月NAFTAに代わる米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の承認表決で大統領候補のうち唯一反対票を投じた。「報酬が良い米国の雇用を保護し、環境を改善し、気候変動を防ぐ内容が全く盛り込まれていない」という理由だった。2016年の大統領選挙でサンダース氏の支持基盤である白人労働者がヒラリー候補の代わりにトランプ候補を選択したのも、自由貿易協定を反対するという共通点のためだった。
3日のアイオワ州と11日のニューハンプシャー州のサンダース氏の遊説場で会った若者が78歳のサンダース氏に熱狂する理由は、単一国家医療保険(メディケア・フォー・オール)導入、国公立大の学費免除、大学生の負債減免、最低賃金引き上げのような急進的な国内政策のためであり、外交政策ではなかった。中国とロシア、北朝鮮、イランなど伝統的な地政学的問題はサンダース氏の外交政策の優先順位でもない。サンダース政府の国務長官の最優先順位は何かというニューヨークタイムズの質問に対し「差し迫る気候変動の脅威に対して国際的な努力を主導すること」と答えた。