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【コラム】ウイルスより恐ろしいのは「全部わかっている」という錯覚と傲慢=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 15:22
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「新型コロナウイルス感染症、韓国では重症疾患ではない」。韓国内の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の最初の患者が退院し、予想より陽性判定者数の増加傾向が鈍化すると楽観論が急速に頭をもたげている。国内陽性判定患者の治療経過が良好だと報告されたためだ。

どこかに連れ出して遊ばせてあげるべき子供たちを家にこもらせて疲れ切った親たちや、あれこれ約束や集まりをキャンセルして食べる1人ご飯に飽きた人たちにとっては明らかに嬉しい知らせだ。新しいウイルスの恐怖が全国を覆って全国民が神経を尖らせて過ごして、もうすぐ1カ月だ。皆が疲弊しても仕方のない時期だ。

 
それでも忘れてはならないことがある。私たちはまだ、このウイルスについてよく知らないという明らかな事実だ。ウイルスの根源についても、感染症の病理的な始まりから完全な回復までの生活史についてもまだ正確にわかっていない。重症患者にどのような治療が効果的なのかもわからない。

最長潜伏期間が24日なのか40日を超えるのか、確実に分からない。中国で数多くの患者が発生した期間に韓国への入国者中、どれほど多くの感染者がいたのかも知らない。

米国の疾病予防管理センター(CDC)は感染症に関して世界最高の権威を誇る。年間10兆ウォン(約9200億円)を超える予算を感染症予防のために使用する。スタッフだけで1万5000人を超える巨大組織だ。そのうち相当数が、医師または関連分野の最高の専門家だ。

米国が1月31日から、最近2週間に中国旅行歴がある外国国籍者の入国を禁止したことについて、中国外交部が「世界保健機関(WHO)の勧告に反する過度な制限」と非難し、米国CDCは「このような状況では科学が優先」とこれを一蹴した。1カ月で起こった未曾有の事態に対して極めて慎重な態度を見せたのだ。

香港では、同じマンションの別の階に住む2人がそれぞれ陽性判定を受けると、保健当局が夜中に緊急会議を開き、マンション全体の住民を避難させた。マンションの空気パイプを介して空気感染が起こった可能性を念頭に置いて遅滞なく対応したのだ。

息苦しいほどの原則を守る米国と香港の共通点は、この新しい感染症について私たちが知っていることがあまりないという事実に基づいている。たとえコロナウイルスの一般的特性を知っていても、変種であるだけに未知の領域についてむやみに断定したり結論を下さないということだ。

自国民の命がかかった問題だけに、後から振り返ってみたら多少過度だったとしても、現時点で正確にわかっていることだけを根拠に保守的に判断するというのが彼らの原則だ。米国はさらには全快して退院した患者でさえ自宅で自己隔離させた。執拗なほどの完璧主義だ。

それに比べて韓国はどうか。まだ何人かの退院患者が出ただけで、それもほとんどは軽症の患者だったのに、もう「大したことがない」というような話が出てきている。中国では空気感染の可能性が言及され続け、患者が出続けている。日本のクルーズ船では400人を超える患者が発生しているのに、依然として韓国保健当局は空気感染の可能性は高くないと主張する。

無症候期間の伝染力、2週間以上の潜伏期間の事例の議論についても同様だ。「よく知らないから慎重にアプローチする」という慎重な態度は見受けられない。もしかすると、このウイルスの脅威はそれほど大きくないかもしれない。しかし、それはあくまでも可能性だ。

いくら恐ろしい感染症も最終的には過ぎ去っていく。だから、むしろ全部わかっているという錯覚と傲慢こそがウイルスよりも恐ろしいことかもしれない。それは後悔と共に消えたとしても同じ時期になれば蘇ってくるからだ。

キム・デハ/大韓医師協会医務・広報理事

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