【コラム】中国の「国家資本主義」、疾走したが新型肺炎で弱点表す(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.17 14:40
◆「ブラックスワン」武漢事態で揺らぐ
しかしこうした見方が最近ブラックスワン(予想できない突発事件)のように登場した事件で支持を得ている。この事件は先月武漢で本格化した新型コロナウイルス感染症だ。国家資本主義が21世紀の中国の富国強兵にプラスに作用したが、隠れた限界を天下に表した。
海外メディアはここに注目し、潜伏していた中国の全体主義体制の弱点が一挙に表れていると指摘している。「その間、中国人は安定と繁栄に対する代価として個人の権利を譲歩してきたが、新型コロナ事態をきっかけに共産党の指導方針に根本的な懐疑を抱き始めた」(NYT)ということだ。NYTは中国版ツイッターのウェイボを引用し、「武漢肺炎事態は政治的な無関心が我々をどこに連れていくかを見せている」という中国人の怒りを紹介した。このコメントは中国当局が強制的に削除する前に7000件の共有と2万7000件の「いいね」を記録した。