韓国初の宇宙部品試験センター開所…「宇宙部品の国産化を操り上げる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.17 11:54
大型オーブンのような直径2メートルの真空チャンバーに人工衛星の部品を入れて温度を摂氏220度まで上げる。その後、マイナス80度まで下げる。8-16トン級大型部品はクレーンで移して振動試作機の上に固定する。1秒に200回という振動に耐えられるかを確認するためだ。人工衛星1基あたりに10万個以上も入る超小型部品はメッキ・接合がまともに行われているかを顕微鏡で一つ一つ確認する。
熱真空チャンバーなど軌道環境試験装備、振動試作機や衝撃試作機など発射環境試験装備、電磁波環境試験装備…。
聞き慣れない名称の22種・30個の装備で埋まった2階建ての建物(延べ面積4149.37平方メートル、約1255坪)が5日、慶尚南道晋州市にオープンした。民間企業のための韓国初の宇宙部品試験センターだ。宇宙ロケットや人工衛星に使用される部品が発射および宇宙環境でまともに作動するかをテストするために極限の宇宙環境を地上に移した実験室だ。その間、韓国航空宇宙研究院(航宇研)とKAIST(韓国科学技術院)が担当してきた民間企業の宇宙部品試験を今後はここでする。最近増えている国内宇宙産業関連企業の試験需要のためだ。このため韓国産業技術試験院(KTL)・韓国航空宇宙研究院・晋州市がそれぞれ1105億ウォン(約103億円)、10億ウォン、16億ウォンを投入し、国費も100億ウォンほど支援された。中央日報の取材陣が7日、現場を訪問した。