韓国で防疫網の外で初の感染者発生…日本のように地域感染の拡散か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.17 10:29
韓国で感染経路が分からない新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の感染者が初めて発生し、すでに地域社会に新型肺炎が広がっている可能性が提起された。専門家たちは「その時が来た」とし「今の入国者チェック、感染者の追跡など『源泉封鎖方式』で地域社会の感染者を早期に捜し出し二・三次感染を減らす方式に転換する時が近づいた」と呼びかけた。
今月16日、29人目の感染者〔82歳の鍾路区(チョンノグ)居住の韓国人男性)が発生し、彼の妻もこの日夜に確診判定を受けて30人目の感染者になった。二人とも当局の防疫網の外で発生した感染者だ。29人目の感染者は15日午前、胸の痛み(心筋梗塞と疑われる症状)があって町の病院2カ所を経て昼間12時ごろ、ソウル高麗大安岩(コリョデ・アンアム)病院の救急室を訪れたところ感染が確認された。
チョン・ウンギョン疾病管理本部長はこの日、定例記者会見で「29人目の感染者は感染者の接触者ではなく、海外旅行履歴もないことが分かった」と話した。28人の他の感染者や海外汚染地域とのつながりが今のところ把握されていない。チョン本部長は「患者の接触者を把握して(隔離)措置を取るのが先だ。また、29人目の感染者がどこで感染したのか感染経路を調べている」と説明した。保健当局は29人目の患者が陽性という結果が出ると、妻を検査し16日夜に陽性判定を受けた。30人目の感染者は29人目の感染者が隔離されたソウル大病院に運ばれた。