<Mr.ミリタリー>新型肺炎で苦境に立つ金正恩委員長、「正面突破戦」へ?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.14 12:10
停戦協議が進まなかった1953年6月。中国共産軍は江原道金化郡(カンウォンド・キムファグン)で大規模な戦闘をした。毛沢東は「停戦協定の締結を先送りして韓国軍1万5000人を殺戮しろ」と命令した。6月20日に平壌(ピョンヤン)に到着した中国人民志願軍の彭徳懐司令官は韓国軍に拭えない敗戦を抱かせてから停戦協定を終えようとした。
7月10日、中国共産軍は15個師団を投入して韓国国軍6個師団を攻撃した。いわゆる「金星戦闘」だ。韓国戦争(朝鮮戦争)の最後の戦闘だった。戦闘は激しかった。当時陸軍参謀総長だった白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍は「金星戦闘が韓国戦争で最も大きな峠だった」と回顧した。中国は停戦協定に反対する李承晩(イ・スンマン)に圧力を加える目的だったが、赤化統一も狙った。戦闘の結果、韓国軍は1701人の戦死など1万4000人の死傷者を、中国共産軍は2万7000人の戦死など6万6000人の死傷者を出した。